老人福祉手当、寝たきり高齢者福祉手当を知っていますか?
高齢者への福祉手当とは?
高齢者が認知症や寝たきりになると、日常生活がひとりでは困難になってしまいます。介護を受けなければ生活できなくなってしまったら、出費も増え本当に困ってしまいますよね。
寝たきりになるとふとんのクリーニングも大変。排泄が上手にできなければ紙おむつも必要になってしまいます。お風呂に入るのも一苦労で、髪を切りに行くのも困難です。
このようなときのために、高齢者本人やその介護者に対して、各自治体が老人福祉手当、寝たきり高齢者福祉手当などとよばれる手当の支給や高齢者向けのサービスを行っています。
手当の呼び名や支給される金額、サービスの内容は各自治体によってさまざま。所得の少ない人には低所得者給付金の給付もあるので、各自治体に確認してみましょう。
給付金ってどれくらい?
各自治体によって異なる高齢者への手当ですが、具体的にどのようなサービスが受けられるのでしょうか?また、どれくらいの金額が支給されるのでしょうか?
千葉県成田市では、寝たきり高齢者福祉手当として、在宅でおおむね6ヶ月以上寝たきりで、日常生活に介助を要する65歳以上の方に、月額13,000円が支給されます。
また、成田市では寝たきり高齢者等介護者手当もあり、寝たきりや重度の認知症により家族の介護を受けている65歳の方に月額12,000円の支給も行われています。
利用したいサービス
東京都三鷹市では、高齢者の訪問理美容サービスがあります。寝たきり等のため理美容店へ行くことができない65歳以上の方が対象です。
自宅へ出張し調髪等を行ってもらえる理美容券を1年度につき4枚発行。この理美容券は1回500円で利用できる仕組みになっています。
鹿児島県鹿児島市の寝たきり高齢者に対するサービスには、理美容サービスに加え寝具の洗濯、紙おむつの支給、訪問の歯科検診などもあります。
寝たきりになると、汗をかきやすく寝具のメンテナンスも大変です。また、入れ歯を使っていることも多いので、このようなサービスがあると本当に助かりますね。
寝たきり予防の健康づくり支援
三重県熊野市では、高齢者が寝たきりにならないよう健康づくり支援を行っています。高齢者に健康教室への参加を呼びかけたり、介護予防等に関する講師の派遣を行ったりしています。
お手玉やけん玉で脳の活性化を図り、楽しく介護予防に取り組んでいます。また、老人クラブの仲間づくりを支援したり、高齢者が気軽に地域の活動やボランティアに参加したりできる環境づくりに取り組んでいます。
認知症や寝たきりになると、本人がつらいだけでなく家族による介護も必要になり大変です。このような健康づくりの支援を積極的に受けて、いつまでも元気で過ごしたいものですね。
最新更新日 2018.02.15