高齢化社会!高齢者の就労希望の現状と就労状況
老後も働きたい!?
定年後は、のんびりと旅行にでも…なんていう考えはもう時代に合っていないのかもしれません。政府の決定した2016年版「高齢社会白書」で、60歳以上の71%が今後も働くことを希望していることがわかりました。
国際的に見ても、日本は高齢になってもよく働く国だということがわかります。先進国のなかで、アメリカ、カナダ、ロシア、イギリスも高齢者の働く割合が多いのですが、それ以上に仕事をしている高齢者の割合が一番多いのは日本なのです。
人気の働き方とは
高齢になって働きたいと思う人が多い日本ですが、どんな働き方をしているのでしょうか?高齢者で働いている人の47.8%が非正規社員として勤務しています。アルバイトやパートなど時間にゆとりを持って働いている人が多いのです。
また、高齢になって共働きする人が年々増えてきているので驚きます。特に高齢の女性の働く割合が増加傾向にあります。これは、高年齢者の雇用安定のために企業に奨励金・助成金などの就業支援が行われているからだといえそうです。
何のために働くの?
多くの人が老後も働きたいと思う理由で1番多いのは、やはりお金を稼ぎたいという思いがあるからです。子供が家庭を持って孫ができれば、服やおもちゃをプレゼントしたいし、食事に行ったり旅行にも行ったりしたいですよね。
また、健康上の理由も挙げられます。働かずに家にいると、どうしてもテレビを見たり、本を読んだり、気づいたら一日中家から出ていないこともあるかもしれません。
定年になっても就労継続の制度を利用して仕事をしていると自然に体を使って運動にもなります。また、人と話すことも増えるので頭の運動にもなり認知症予防にもつながります。
定年がない!? 新しい働き方とは
多様な人材を生かす戦略として「ダイバーシティ」という働き方が注目を集めています!それぞれの違いを認め合いながら、異なる考えを多様化する仕事に生かそうとしています。
高齢者は、経験も多く、人間関係においても寛容です。個々の違いを批判し合うのではなく認め合い、多様なニーズに対応し企業の価値を上げていくことができます。残業なし、副業もできて定年のない「ダイバーシティ」の考えは、シニア世代にぴったりの働き方かもしれません。
老後の対策が必要
高齢者が働きやすい環境を作るために、政府が高年齢者職域拡大等助成金の制度を始めたことにより、働く高齢者は益々増えていきそうです。
何のために、いつまで働くのかといった個人的な目的を定めることが大切です。周りの環境に流されず、納得した人生が送れるように早めに老後の対策をたてておきましょう。
最新更新日 2018.04.09