ネット、電話で簡単に調べられる! 年金受給見込額
年金の受給額見込みを試算する3つの方法
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「日本ねんきんネット」で
年金の見込額を知るためには、日本年金機構の「ねんきんネット」(ユーザIDおよびパスワード取得手続きを経てログイン)により、年金見込額だけでなく、年金保険料納付状況、厚生年金加入記録を知ることができます。
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電話で(50歳以上限定)
基礎年金番号の印字してある年金手帳をお手元において「ねんきんダイヤル」0570-05-1165に電話して、見込額を電話で聞くこともできます。あるいは、政府の電子申請システム(e-Gov)により、日本年金機構に申請を行って見込額や加入記録を確認することもできます。「ねんきんダイヤル」および政府の電子申請システムでの見込額試算は50歳以上の人に限られます。
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年金定期便+ネットサービスで
日本年金機構からの年金定期便には、勤務履歴と標準報酬月額等の推移が記してあります。年金定期便あるいは自ら調べて標準報酬月額等の推移がわかれば、株式会社ステージスの運営する「年金受給額計算シミュレーション」で、試算することもできます。
年金の仕組みとは
厚生年金の支給開始年齢は、制度発足当初は55歳でしたが、数次の改正により65歳に向けて、徐々に引き上げられてきました。一方で、国民年金の支給開始年齢は、制度発足当初から65歳です。
男性は昭和36年4月2日以後、女性は昭和41年4月2日以後生まれの人から、厚生年金は全員65歳から支給開始となります。減額された年金を生涯受けることになる等いくつかの不利益はありますが、60歳以降は月単位で繰上請求することも可能です。
年金の構成は1階部分が国民年金で、こちらの計算方法はシンプルです。満額(780,100円 平成29年1月時点)÷(480月)×(納付した月数)となります。国民年金の強制被保険者期間は20歳から60歳の40年間で、月数に換算すると480月となります。
たとえば、30年間国民年金保険料を納めた人であれば、満額780,100円÷(480月)×(360月)を計算し、585,075円となります。法定免除や免除申請(4区分あり)された人は、免除の区分に応じ減額されます。
2階部分の厚生年金(平成27年10月に共済年金と一元化)は、「報酬比例部分」と呼ばれ、積み立ててきた保険料の額によって、年金額が決まります。
年金は家族構成に応じて加算があり、「20年」すなわち240月以上、納付することによって配偶者に対する加給年金、子供に対する加算など種々の特典があります。厚生年金納付「20年」を境に、老齢年金だけでなく、遺族年金においても中高齢の寡婦加算(老齢基礎年金満額の4分の3)等を受給することができます。
10年年金とは
2016年9月26日、臨時国会に年金機能強化法の改正法案である「受給資格期間の短縮の施行時期の変更」が提出され、2016年11月16日に受給資格期間を10年に短縮する法律が成立しました。施行日は2017年8月1日で、日本年金機構では、今年3月から5回に分けて、対象者への年金請求書の送付を予定しています。
期間短縮により、初めて老齢基礎年金の受給権を得る人は約40万人と推定されています。多くの無年金者が救済されることは良いのですが、年金の納付期間が短いために、低額の年金になります。
年金額は、「物価変動率」、「名目手取り賃金変動率」、「マクロ経済スライドによるスライド調整率」により毎年、改定されます。年金相場は急激に変動したりすることはありません。常々私の年金いくらなの?という疑問を持って、ゆとりのある生活を送るための準備を始めることをお進めします。
最新更新日 2018.06.09