50代は家計の見直し時?老後のムダ出費ポイント
経済的に自立し続けるために
年金制度への不信感が高まる今日、老後に対する経済的な不安を抱えている人は多いと思います。総務省統計局家計調査報告によると、夫65歳、妻60歳以上の無職夫婦世帯における平均生活費は約27万円ですが、厚生労働省が発表している平成27年度の公的年金平均支給額は約22万円です。この数字だけ見ると、老後の生活は平均的に赤字収支になる可能性があります。
経済的に自立し続けるためには、可能であれば定年退職の時期を遅らせる、定年後は再就職して働く、資産運用するなどして収入を確保することも重要ですが、それよりも大切なことは無駄な支出を減らすことです。50代を過ぎて夫婦2人暮らしになったら、早い段階で家計を見直しておくことが大切です。
家は今のライフスタイルに合っているか
家賃は無駄を大きく削れるポイントのひとつです。特に賃貸物件に住んでいる場合は支払いが長期にわたるため、子どもが独立し、自分たちも定年退職しているのであれば、多少アクセスの悪い場所であっても家賃の安い物件に引っ越すのがよいでしょう。
また、持ち家に住み続ける場合にはリフォームなどの話も出てくるかと思いますが、施工する場所の優先順位を見極めたうえで、必ず複数の業者に相見積もりをとるようにしましょう。業者によっては不必要なオプションを勧めてくることもあるので、このような場合はきっぱりと断ることが大切です。
保険の見直し、医療費も節約を
保険料も支出を減らすうえで見直すべきポイントの一つです。子どもが独立した老後に死亡保障はほぼ必要ありません。月々の支払いが2,000円といった安い商品であっても、不要であるならば無駄な支出となります。
一方で、ケガや病気などのリスクは若いころよりも高くなるので、医療保障を充実させた方がよいという人もいるでしょう。このあたりは、プロのファイナンシャルアドバイザーなどに相談するのも一つの手です。
医療費に関しても、薬はジェネリック医薬品に変更する、入院が必要な場合は個室ではなく大部屋にする、など。このほかにも交際費や通信費といった節約可能なポイントはたくさんあるので、無理のない範囲で見直していくことが大切です。
最新更新日 2018.06.29