企業が求めているシニア向けのアルバイト求人とは
シニアのアルバイトが急増
定年を65歳未満に設定している企業に対して、「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」(高年齢者雇用安定法)は、「定年制の廃止」または「定年の引き上げ」、「継続雇用制度の導入」のいずれかを義務づけました。
こうして65歳まで年齢を気にせず働けるようになった中、最近では定年を迎えても働き続けるシニアが増えています。体力もあり意欲もある高齢者「アクティブシニア」が増えているのです。その実態はどのようなものなのでしょうか。
定年を迎えてもアルバイトをする理由とは?
定年後、新たな第2の人生を歩み始めるときに、アルバイトとして働き始めるシニア世代が多くなっています。その理由は何なのでしょうか。
アルバイトに従事する60歳以上の人に関する調査結果(anレポート)によれば、アルバイトをする1番の理由は4パターンに分けられると言います。
- お金を稼ぐため(36%)
- 健康を維持するため(25%)
- 社会との繋がりを感じるため(24%)
- 仕事のやりがいを感じるため(12%)
参考:an report
この結果から分かるのは、シニア世代でアルバイトをしている人の36%が「年金だけでは十分に生活できない」、もしくは「老後の蓄えが心配」として働かざるを得ない状況にあるということです。こうした人々は、平均して週5日勤務し、ひと月に9万3千円の収入を得ているといいます。
その他では、定年退職後は家に引きこもりがちになってしまって運動不足を解消するためという理由や、アルバイトというコミュニティに参加するためにアルバイトをして、ついでに給料をもらうという理由があるようです。
中には、自分の得意なスキルや長年培ってきたキャリアを活かしてアルバイトをする人も。例えば、英語が好きなので英語を教えることで人の役に立ちたいという方がいらっしゃいました。
企業から求められているアルバイトを紹介
アルバイトをする背景はそれぞれあるものの、「働ける」アクティブシニアのために企業も雇用の間口を広げています。
多くの企業では働き手が不足しており、今のシニア世代に特有の熱意や責任感のある人材を欲しがっているという点で、シニア雇用はシニア世代の人々にとっても企業にとってもWin-Winなのです。
現在企業が募集しているアルバイトは、早朝の時間帯のアルバイトと清掃業です。早朝のアルバイトであれば、コンビニエンスストアやファーストフード店、新聞配達のアルバイトがあります。学生などの若者は朝のシフトを嫌う傾向にあるため、シニア世代で早起きが苦手でないと感じる方は、重宝されるのです。
また、もともと中高年スタッフの採用に注力している清掃業は、同年代の人が働く環境ですので、比較的働きやすい職場ということで人気です。清掃といっても、モップをかけたり、窓を拭いたり、トイレを磨くといった仕事内容ですので、非常にハードな仕事というわけでもありません。
この他にも、ネットを使った在宅ワークや警備業、事務・オフィスワークなどで求人がありますので、自分にあった仕事を探して第2の人生を楽しみましょう。
最新更新日 2018.01.09