老後の生活に困らないために家計を簡単に管理できるノート1冊で家計簿をつける方法
どうして老後が不安になるのか
近年、老後破産や老後貧乏という言葉をよく耳にするようになってきました。これらの言葉を聞いて漠然とした不安を感じる人も多いでしょう。
なぜ不安にあるのか掘り下げて考えてみると「老後にどれだけお金が必要になるのかわからない」「どれだけお金が入ってくるのかわからない」というところが原因ではないかと推測されます。
メディアなどでは「退職までに3000万円は貯金しておきたい」という話題を取り上げていますね。この数字を見ると不安は大きくなるでしょう。
しかし、この数字を鵜呑みにしなくても大丈夫です。これは生命保険文化センターの調査によってはじき出された「ゆとりある生活をおくるためには月額約35万円の生活費が必要」という調査結果から算出された数字。つつましく暮らせばこんなに多くのお金はかかりません。
それでも、定年退職を迎える前に家計を知っておくことが大切です。家庭内でのお金の流れを把握することで筋道が立った節約が可能になります。そのためには家計簿をつけてみる必要があります。
家計簿をつけよう
家計簿には様々な種類があります。パソコンを使うソフトやスマートフォンの家計簿アプリ、紙の家計簿などがありますが、手っ取り早く始められるのはノート。
市販の家計簿だと項目が合わなかったり、記入の仕方がわからなかったりすると家計簿をつけること自体が嫌になってしまう可能性があります。その点、ノートなら自分が収支を管理しやすいよう自由にカスタマイズすることが可能です。
家計簿に慣れるまでは「収入」「食費」「日用雑貨費」「貯蓄」「その他」程度のおおまかな項目から始めてみましょう。支出の内訳はいくらでも細かく分けることができますが、かなりの手間になるため、家計簿をつけることが習慣化するまではおおまかな項目で大丈夫です。
また、現金と支出内訳が合わなくてもいいのです。家庭の家計簿は役所に提出する書類ではないため、少々合わなくても目をつぶりましょう。おおまかにお金の流れを把握できればいいのです。
まずはノートを1冊用意する
大学ノートを用意すれば横線は既に引いてあるため、自分で縦線を引けばOK。線を引くのが面倒であれば縦線を引かずに使用したり、方眼ノートを用意したりすれば簡単です。
ノートは市販の家計簿に比べて自由に書くことができるため、自分が使いやすい仕様にできるところが嬉しいですね。
あとは忘れずに記入するだけ。おおまかでも家計簿をつけ始めると家計の注意すべき点が見えてきます。
家計簿をつけ始めると同時に、老後に自分がどんな生活をおくりたいか、その生活にはどれだけお金がかかるのかを計算してみる必要があります。また、退職金や公的年金がどれくらいもらえるかもチェックしておきたいところ。老後不安から闇雲に投資を始めたりするよりもまず、今後の人生設計を立てるほうが先ですね。
最新更新日 2017.12.21