男女別比較!シニアに人気のある資格
シニアの資格取得の動機は「自分磨きのため」
日本には約4,000種類の資格があるといわれていますが、弁護士や建築士など仕事に直結するものから、旅行地理検定試験やスキューバダイビングのライセンスのように趣味に生かせるものまでその種類は様々です。
難易度や受験資格、取得者の平均年齢も資格によって大きく異なり、幅広い年代の人が資格取得にチャレンジしています。それは、60代のシニア世代も例外ではありません。
通信教育、出版会社大手の株式会社ユーキャンが行った「60代になってから資格を取得した人に対するアンケート調査」によると、資格を取得した動機は「自分磨きのため」、「ボケ防止・脳の活性化のため」、「趣味の一環」、「暮らしの中で役立てるため」、「仕事に生かすため」と、様々です。
再就職やキャリアアップのためにというだけではなく、自分磨きの一環として取得を目指す人が多いのがシニア世代の特徴です。
シニア男性の資格取得ランキング
男性の資格取得トップ5は、
- 1位 簿記
- 2位 介護ヘルパー
- 3位 マンション管理士・管理業務主任者
- 4位 ボイラー技士
- 5位 ファイナンシャルプランナー
男性で一番人気の資格が簿記です。最も有名で受験者が多い日商簿記は1級から3級まであり、3級であればビジネスの初歩レベルの知識があれば短期間の勉強で取得できるといわれています。経理のスペシャリストとして働きたい場合は2級か1級が必要とされることも多いようですが、年齢や学歴等を問わず誰でも受験でき、日常生活にも活かせるということから、取得者が多い傾向にあるのでしょう。ファイナンシャルプランナーも同様な理由であることが窺えます。
マンション管理士・管理業務主任者は、再就職目当てと思いきや、意外にも「自分磨き」や「ボケ防止のため」に取得している人が多い傾向にあるようです。
シニア女性の資格取得ランキング
女性の資格取得トップ5は、
- 1位 介護ヘルパー
- 2位 介護福祉士
- 3位 ケアマネージャー
- 4位 調理師
- 5位 食生活アドバイザー
やはり男性とは異なる結果ですが、注目すべきはトップ3が全て介護系の資格であることです。介護はシニア世代にとって身近な存在である分、関心も高く、家族や親族など周囲の人を実際に介護しなければならない状況で、必要に迫られて取得することもあるようです。
介護ヘルパーは男女総合で見ると取得者1位の資格ですが、取得した動機で最も多かったのは「暮らしの中で役立てるため」です。介護関連の資格はこのほかにも様々なものがありますが、関連する職業は需要も多く、就職率も100%であるため、取得しておくと再就職の際にも役に立ちます。
資格取得後の夢や社会とのつながり
これから取得したい資格についてのアンケート調査では、「食生活アドバイザー」、「調理師」、「宅地建物取引士(宅建)」などが上位に来ます。介護関連の資格は入っておらず、既に取得した資格とこれから取得したい資格では違いがあるようです。特に、食に関わる資格の場合は飲食店を開業、不動産に関わる資格の場合は起業など、取得の動機がこれからの夢につながっている人もいるようです。
このように、取得する資格の種類やその動機は人それぞれですが、資格を取得することで、新しい生きがいが見つかった、ボランティア活動に参加するようになったなど、第二の人生が豊かになるケースも多いようです。
そしてなによりも、資格にチャレンジすることによって気持ちが前向きになり、生活にもハリが出てきます。市販されている参考書や過去問を使用した独学での取得が充分可能な資格も数多くあるので、興味がある人は一度、挑戦してみてはいかがでしょうか。
最新更新日 2018.05.02