近所で再就職!シニアコンビニ店員
シニア店員が求められる理由
現在、慢性的な人員不足に悩まされるコンビニチェーンでシニア採用の機運が高まっています。
業界内でもローソンは、各店舗オーナー向けにシニア層の面接や雇用を想定した指導書を配布し、いち早く独自の取り組みを展開しています。現場においても、コンパクトで文字の大きいマニュアルを配布したり、端末操作の研修時間を通常より長く設定したり、清掃のみを担当するスタッフを雇用するなど、高齢者にとって働きやすい環境づくりが進められています。
シニア店員が店側にもたらすメリットは単なる労働力補填に留まりません。学生やフリーターに比べ、仕事に対する意識が高く、自ずと模範的な態度で業務に取り組み、遅刻・欠勤の心配も少ないのです。
長年の経験で培われた労働を尊ぶ感覚や、働く場所があること自体への感謝の気持ちは、同じ店で働く若年スタッフにも良い影響を与えることでしょう。また、シニアならではの人間味のある接客や何気ない心遣いに温かみを覚える利用客も多く、内外に安心感をもたらす存在であると言えます。
気になる仕事内容は?
コンビニの業務は多岐にわたります。レジひとつとっても代金の清算だけでなく、各種料金収納代行の処理、宅配便・メール便の対応、切手・収入印紙の販売など、様々な案件をこなさなくてはなりません。
品出しと呼ばれる商品補充や店内の清掃、おでんなどの食品調理といった裏方仕事もすべて利用客の邪魔にならないよう注意して行う必要があります。慣れない機械操作など戸惑う面も多く、採用から3カ月以内に離職する比率は若者よりもシニア世代が高いというデータも一部にはあるようです。
しかし、定着すると年単位で働き続けられるというのもシニア店員の特徴です。完璧を期して挫折するよりは、失敗しながらでもゆっくり仕事を覚えていくのがよいでしょう。
孫ほど年の離れた先輩に教わる、そんな場面もあるかもしれませんが、真摯に学ぶ姿勢は教える側にも得るものがあるはずです。恥と思わずコミュニケーションととらえて、仕事内容を身につけていきましょう。
やりがいは常に見つけられる
コンビニ店員として働くことを視野に入れると、再就職の幅は格段に広がります。早朝のみの勤務、深夜のみの勤務など、自分の生活スタイルに合わせた働き方が出来る点もメリットです。
自宅から徒歩圏内の店舗ならば通勤時間は非常に短く済み、客層も大まかにイメージ出来るでしょう。面接で志望動機を伝える際にも、勤務時間帯がちょうどいい、通いやすいなどの率直で明確な答えかたの方が好印象なようです。
誰でもいつでも始められるコンビニバイトですが、よどみなく業務を回せるようになるまでは相応の努力が必要です。そして何より、接客業にはゴール地点がありません。今日は何人を笑顔に出来るか?そんなことを考えながら働いていけば、店と利用客に親しまれる、「コンビニの名物おじいちゃん・おばあちゃん」と呼ばれる日がくるかもしれません。
最新更新日 2018.04.20